1999年3月26日(金)〜3月28日(日) 2泊3日
ちびっスプリングキャンプ’99
於 関西学院千刈キャンプ(兵庫県三田市)

 3月26日(金)から28日(日)までの2泊3日、関西学院千刈キャンプ(兵庫県三田市)にて「ちびっこスプリングキャンプ’99」が行われた。参加者は子供53名、スタッフ43名だった。総責任者は河野隆一(関西学院大学)、副責任者は上田篤志(関西学院高等部)だった。
 3月26日(金)朝、今にも雨が降り出してきそうな空模様、そして季節はずれの寒波。さらには、6人ものスタッフがかぜなどで倒れ、キャンプに参加できないという波乱のキャンプ幕明けとなった。
 3月26日(金)、1日目。1日目のプログラム担当者森正義を中心に準備されたプログラムである。午前10時に阪急宝塚駅に集合した一行は、バスに乗車、午前11時にキャンプ場に到着し、班毎に思い思いの場所でお弁当をとった。午後1時は「オリエンテーリングでGETだぜ!」。これはオリエンテーリングを行い、その結果の善し悪しによって、夜に行う「みせまショー」というショータイムで登場する仮装スタッフをGETできるというものであった。雨のため室内でのオリエンテーリングになったが大いに盛り上がった。午後3時からは自由行動。GETした仮装スタッフとともに「みせまショー」にむけての準備などで楽しい時間を過ごした。午後5時30分からは「この冬最後のなべパーティー」。仮装スタッフや班付リーダー、そしてほかのこどもたちと談笑のひとときをもった。そして午後7時からは「みせまショー」。仮装スタッフはアントニオ猪木みたいなプロレスラーやまっ黒な女子高生、変な外人などに変身。こどもたちも負けじとおもしろい演技を見せてくれた。どのグループも楽しいショーを披露し、大いに盛り上がった。その後は入浴、そして午後10時に就寝した。
 3月27日(土)、2日目。2日目のプログラム担当者北村頼生を中心に準備されたプログラムである。雨天であった。こどもたちは午前6時30分に起床すると、スタッフが調理したあつあつのホットドッグと「千刈しんぶん」が届けられた。「千刈しんぶん」には本日行われているさまざまなイベントの情報が書かれてあった。例えば「午後2時から○○でやきいもをやってるよ」とか「午前10時からだんごを作って、だんご三兄弟を歌おう」とか「牛が逃げているので捕まえてくれたら賞品がでるよ」とか「午前10時から△△でパンを作って焼こう」などなど。とにかくいろんなイベントの情報があった。さて、この日は午後5時まで班ごとになにをやってもOK。「千刈しんぶん」に書かれてあるイベントに参加するのもいいし、班ごとに考えた他のことをやってもいい。とにかく自由な時間、名付けて「できたーマン」。昼食も自由にとれるようにこどもたちがバイキング方式でお弁当を作って持ち運べるという徹底ぶりだった。各班、シャーベットを作ったり、ざりがり釣りをしたり、ジャンボシャボン玉を作ったり、焼き板を作ったり、化粧をしたり、木のメダルを作ったり、などなど思い 思いの時間を過ごした。午後5時30分、食堂で夕食を食べたあとは、午後7時より「ミラクルナイト」と銘打ったキャンプファイヤー。ハイテンションなゲストもやってきて、ゲームやダンスで盛り上がった。その後は入浴、午後10時に就寝した。
 3月28日(日)、3日目。3日目のプログラム担当者国安紀代美を中心に準備されたプログラムである。待ちに待ったこのキャンプはじめての晴天となった。午後6時30分に起床、午前7時30分より食堂で朝食をとり、午前8時30分よりキャンプデューティーを行った。そして、午前9時からは最後の大イベント「せんがりんぴっく」。全員が青組と黄組にわかれ、様々な競技で盛り上がった。例えば、神経衰弱で組みになった2人がともにデカパンに入り、風船を割っていくという「パンツdeパンパン!」とか動き回る相手のリーダーのかごに狙って玉を入れるという「入れてなんぼ!?」とか長い竹を6人くらいで持ち、リレーしていくという「暴バンブー」とかとにかくどの競技も大盛り上がりだった。そのほかにもへんてこな体操の先生がへんてこな体操をしたり、リーダーがクイズに間違えると頭の上にたらいが落ちてきたり、おひるごはんは野外でおいしいごはんを食べたりと大盛り上がりの時間だった。その後は自由時間があり、午後4時30分にキャンプ場をバスで離れ、午後6時に解散した。
 キャンプの責任者であった河野は次のように語る。 「キャンプが終わった翌々日、あるこどもから次のような手紙がきました。 『
キャンプがおわったばかりだけどお元気ですか!?わたしはけっこう元気です。この前は心配かけちゃってすみませんでした。今回のキャンプはとても楽しかったです。いままでの千刈キャンプの中で、一番たのしかったです。(中略)それでは、またキャンプで会いましょう。』こどもあってのぼくたちの活動です。いかにスタッフにすごい才能があっても、素晴らしい思いがあっても、こどもがよろこんでくれなければ意味がありません。この手紙だけで判断するのは早計かもしれませんが、こどもがこのキャンプに参加してよろこんでくれたということだけで、キャンプをやってよかったなと思います。
 今回のキャンプではいろんな試みをしたつもりです。事前のスタッフアンケート、日割りのプログラム担当者制、泊まりがけの現地でのミーティング、大人数によるスタッフ、キャンプのしおり制作などなど、成功だったか失敗だったかはさておき、是非とも今後に材料として活かして欲しいなと思います。
 今回のキャンプは今までのキャンプよりも、リーダー・スタッフ43人が力を合わせてキャンプを作ったなぁという感じがします。それはリーダー・スタッフ43人、1人1人がキャンプを成功させてやろうという思いを持ち、そしてそれに似合う行動をしてくれたためだと思います。本当に本当にありがとう。」