活動記録
わくわくスキーツアー2000

 1月4日から7日まで、志賀高原丸池スキー場にて、子ども36名、大人13名でスキーツアーに行ってきました。みんな大きな怪我もなく、とても嬉しく思います。また、バスの中でのレクリエーション、夜のゲームなど小学校3年から中学校3年まで楽しんでくれたようで、スタッフ一同喜ばしく思っています。
 さて、そもそも私がスキーツアーをやろうと思ったのは、単純に夏のキャンプが楽しかったからでした。「もう一度やりたい。どんな立場でもやってみたい。」と思いました。その結果が総責任者という役割でした何をするか、どんなスキーツアーを創るか、全て自分で決めることができます。その重みを感じながら、反面「わくわく」もしていました。
 その上で、先ず考えなければならないのは、コンセプトです。これが決まらなければスタッフの心構えも、レクリエーションの内容も固まってきません。早急に決めなければならないのに、実際のところ、時間がなく、後に後に引き伸ばしになってしまいました。スタッフを集めてレクリエーションの内容を練っていってもらわなければならなかったり、ミーティングを何度も開きました。そうして時間が過ぎ、話が具体化していくにつれて、私自身どんなことをしたいかが見えてきました。
 何よりもまず「楽しく」ということです。年齢も、学校も、スキーのレベルもバラバラな子供たちが同様に楽しくということは容易な事ではありません。ただ、運営をし、子どもを連れて行く以上、「安全」と同じくらい「楽しさ」は欠かすことの出来ない事柄だと思います。だから、尚更その部分を追及したかったのです。
 ツアー中も、バスの中でのゲームや現地での雪だるまづくり、お正月ゲーム大会などの企画の中で様々な配慮を行いました。たとえば、行きのバスの中では、まず隣の人と仲良くなるような他己紹介ゲームを行い、それから班対抗のゲームや全体でのゲームを行いました。どのゲームも子ども達は必死で夢中になっていました。スタッフも負けずに張り切り、スタッフ対抗の腹筋対決もあり、こちらも大いに盛り上がりました。優勝者は94回という驚異的ない記録でした。このようにして、「楽しさ」という面の取り組みは成功したと思っています。
 ただ、単に楽しいだけでは実りのあるものではありません。もっと子どもが何か得るものがあって欲しい。ここでしか出来ない体験を、子ども達の実になる形で表現したい。そうして考えていった結果、子ども達が自発的に、このスキーツアーで挑戦した事柄を記録し、シールを貼って行くということを思いつきました。そのシール一枚一枚が子ども達の勲章であり、努力の成果として振り返ることができます。子ども達はそのシールの数だけ、自信を持つことができます。そして、シールの数がもっとも多かった子供には、スタッフ一同から「おめでとう」の言葉を書いた色紙をプレゼントすることにしました。
 こうして取り組んだ結果、予想以上に子どもも真剣になり、競い合うように様々なことにチャレンジしていました。何より、子ども達が自発的にいろんな事柄に取り組んだということが大切だと感じました。
 このスキーツアーを通して、私を含め他のスタッフも、子どもと共に少しだけ成長できたと思います。最後に、今まで一緒に取り組んできたスタッフの皆さんに心から感謝します。また、関係者の方々には多くのご協力をいただきました。皆さん、本当にありがとうございました。(わくわくスキーツアー2000実行総責任・当会レクリエーション事業部代表 吉田督史)