TSU・NA・GI

●編集後記「ひとりごと」 10

 先日大阪で2001年のボランティア国際年を記念したシンポジウムがあり、当会の能島がパネリストとして出演した。そのシンポジウムでは、震災当時に学生ボランティアとして活動し、現在NPOの一線で活躍されている人々が一堂に会し、「ボランティア」(以下V)についてざっくばらんな議論を行なった。◆「学生Vは無責任だった」とか、「Vという言葉の持つ力は魔力だ」とか、「震災Vにとって、震災は祭りのようなものだった」とか、中々過激な意見を聞く事ができた。その中で最も印象的だった発言は「善意は必ずしも善行を生まない」というものであった。◆地域のニーズ、人々のニーズ、社会のニーズ、それらをしっかりと見据えながらの「責任ある行動」が、学生といえども求められる。社会の中で活動する事、その意味を再考させられる有意義な集いであった。自分の歩みを振り返り、今後進むべき道を考えたい。(かわなか)

「TSU・NA・GI」編集長 川中 大輔

TSU・NA・GI第2巻第6号(2000/9/20発行)より