TSU・NA・GI

●編集後記「ひとりごと」 13

 新年明けましておめでとうございます。遂に新世紀を迎えました。◆幼かった頃、「21世紀」と聞けば、漫画「ドラえもん」の世界であり、映画「バックトゥーザフューチャー」の世界でした。「とりあえず、『タイヤの無い車/宙に浮く車』と『宇宙旅行』はあるやろ!」という感じ。◆しかし、21世紀を迎えても、いずれもまだ現実的な話ではありません。実験・構想段階では可能なものもあるらしいですが、中々実用化は難しいとのこと。当面、幼い時に思い描いた「夢」はお預けのようです。◆さて、それはさておき、皆さん、21世紀にあたっての抱負・夢については考えましたか。「こんなことしたいな」「あんな人間になってやる!」等など。ちなみに、私個人の今年の夢は「謙虚で誠実な責任感のある大人になる」です。◆よく考えると、最近は友人と「夢」を語り合う事が昔に比べて少なくなりました。昔は、先生や警察官になるとか、パイロットになるとか、よく言い合ったものです。◆しかし、「夢」は常に抱き、語り合われるべきだと思います。人生のグランドデザインを描く上でも必要不可欠な、ヴィジョンとしての「夢」。それは、語り合う中で明確化したり、自分の思いに気づいたりするもんです。◆組織についても同じ。当会は「夢」、語り合えているのでしょうか。私たちが「もう大人になったし…」みたいな感じで、「夢」を語らなくなっていくように、日常が忙しいとか言って、「夢」を語らなくなってません?◆気が付いたら、お預けになっちゃった「宙に浮く車」の「夢」のように、昔語り合っていたあなたの、そして当会の「夢」、宙に浮いてたり、お預けになってませんか。苦しい時や戸惑う時こそ、それを超越する「夢」を語り合って、(人生の/組織の)難局を乗り越えたいものですね。(かわなか) P.S..今年も宜しくお願いします。

「TSU・NA・GI」編集長 川中 大輔

TSU・NA・GI第2巻第9号(2001/1/1発行)より