TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 1

 はじめまして。今回からこのコーナーを頂いて連載することになりました。ここでは私なりのアンテナとフットワークで得たお話を出来たらなと思っています。気軽な気持ちでお付き合いください。
 そこで初回のお題は、近頃作者であるシュルツ氏が亡くなった漫画「ピーナツ」。スヌーピーと仲間たちの物語です。これを知らない人はいませんよね。で、この登場人物が実に個性豊か。チャーリーブラウンは野球では連戦連敗、ライナスは「安心毛布」が無いと落ち着かないといった具合。「子ども」だけれどそれぞれ不安や悩みを抱えていることが垣間見えます。そんな彼らの話からひとつ。 ライナス「絶望を癒してくれる薬は?」 チャーリーブラウン「チョコレートクリームと友達が背中をポンと叩いてくれることさ」 チョコレートクリームが他のものに変わっても、友達(親)から送られる背中への「ポン」は居場所がないような不安な気持ちや違和感を抱いた者にとっては大きな救いではないでしょうか。「あなたはあなたであっていいんだよ」と。そう、シュルツ氏はみんなの背中を「ポン」と叩いていたのかもしれません。私たちHEPの活動も講師同士はもちろん、子どもたちにそっと背中を叩いてあげるような活動が出来たらなと思います。【参考:落合恵子「午後の居場所で」】

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第4号(2000/3/20発行)より