TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 2

 いよいよ桜の季節、私も早いもので4年目の京都生活に突入です。長い学生生活もあと1年か・・と振り返ると小学校の先生の言葉を思い出したので、今回はその話です。
先生は私が5,6年生時の担任でした。当時40歳位だけど、パワフルで服装は派手、世界各国を旅して英語は堪能とカッコよさと人間臭さのある、教師らしくない素敵な女性でした。
 先生はそれまで算数が超苦手で自信のなかった私に、チカラのある言葉をくれた人でもあります。「あなたには他にすごい所がいっぱいある」と言ってくれ、ありのままの自分でいいことを教えてくれました。また卒業時に贈られて、後になって大切さを実感した言葉もあります。それは「いつも笑顔で、好奇心を忘れずに、何でも挑戦しよう」です。ありふれたものですが、10年以上も私の心に残り、指針となっています。
 言葉は、見えないけれど物よりも心に残ります。人を励ましも、傷つけもする大きな力を持っている、そんなことを改めて感じました。やはりコトバは大事に使わないといけませんね。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第2巻第1号(2000/4/20発行)より