最近の発見と質問への答え

 突然ですが、「抽象的な話」と聞くとどんなイメージを持ちますか?

 

「抽象的な」
英語では「abstract」
高校で習うよね。確か。

 

この「abstract」という単語。
「抽象的な」という意味のほかに、「深遠な」「要旨」という意味もあるそうです。

 

「抽象的な話」は「深遠な話」であり、「要旨」なんだって。
つまり、抽象的なことが、物事の本質なんだと。
そんな、当たり前のことに最近気づいたのです。

 

果たして、うまく伝えられているだろうか…?
もう少し、続くので、お付き合いいただけるととても嬉しい。

 

さて、先日のカタリ場の企画後。2人の学生から、別々に同じ質問をされました。
「フィードバックのやり方を教えてほしい。」

 

この質問に対する、私なりの回答を作ってみたいと思います。

 

でもその前にまず、「フィードバック」とは何か?その「目的」を考える必要があるように思う。
私の思う答え。つまり、私が理想とするフィードバックはこうだ。
「発見の提供と、考えるきっかけをつくる作業」

 

さて、この答えは抽象的だと思うだろうか。
だけど、これでもう質問への答えは9割方回答したも同然なのです。

 

ただ、あまり伝わってないように思うのでもう少し親切にしたほうがいいかもしれない。
今度は「具体的に」伝えようとしてみる。

 

何か質問をされたとき、何かを見せられた時、
まず最初に確認すべきはその「目的」だと思います。

 

例えば、さっきの「フィードバックのやり方」という質問ならば、
私ならこう返すかもしれない。
「フィードバックの目的って何だと思う?」(理解度の確認)
そして、おそらくこう伝えるだろう。
「フィードバックの目的って○○だよね。」(目的の提示)
(これでほとんど解決なんだけど、)その後は、こうだ。
「例えば、私ならこういう理由でこんな風に言うかもしれない」(具体例の列挙)
そして、最後にこう続く。
「自分がやるんだったら、どうするのがいいと思う?」(本人への落とし込み)

 

うん。どんなフィードバックでも大体同じ。これが質問への答え。
抽象から、具体へ。そして、また抽象へ。

 

なぜなら、私のフィードバックの理想は「発見の提供と、考えるきっかけをつくる作業」だから。
答えの提示が目的ではないので、具体例から伝えてはダメなのです。
「abstract」な話を抑えていれば、あとは、それに向かう手法を一緒に考えればいい。
具体例はあくまでも手法のヒントだ。「abstract」が物事の本質だから。

 

果たして、これでなんとなく伝わっただろうか…?

 

フィードバックの対象はなんだっていい。
みんななら、どのようにフィードバックするか、少し考えてくれたら嬉しいです。

 

最近の発見と質問への答えでした。

 

こまい