正しい自己有用感

 

自己有用感という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

・誰かの役に立つ
・それによって、自分の居場所だと感じられる

 

そのような感情のことを言います。

他者貢献のような意味も含まれており、他者からの「感謝」がキーワードになるのかもしれません。

 

当然、自分一人では生きられない社会なので、他者に貢献する、役に立てるということはステキなことですし、自信になったり、自分を肯定するのに必要な要素であると思っています。

 

一方で、他者からの「感謝」という点においては、どうしても時間軸が「いま」にフォーカスされがちです。

とはいえ、相手にとっての目先の利益が必ずしも長期的な利益とイコールであるとは言えないわけです。

半年後に成長しているために、いま我慢したり、努力したりすることも必要になるわけです。

 

そう考えると、「いま」相手が喜ぶことを自分のできることで提供することは大切ですが、それ以上に、今は嫌かもしれないけれど、半年後や1年後に「感謝」されることによって感じられるものは、より高次な自己有用感であると言えるんだと思います。

ただ、自分自身の言動の直後には評価してもらえません。
それでも未来を想像して、目の前の人に向き合う中で見えてくる理想を描いて信じ続けられる強さを持つことができれば、その先にいけるのです。

 

自分を取り繕いながら他者とうまく付き合っていくことが大切にされる世の中ですが、目の前の相手や自分自身を信じ続けることで、表面的に取り繕うだけでは得られない関係を築くこともできるはずです。

 

それがよいという価値観やそれを実際にできる人たちを一人でも多く輩出することも、自分の大切な役割なんだろうと思っていますし、後輩に影響を与えたい、誰かの成長に関与したい。という大学生には、そのことを理解した上で、一緒に頑張りたいなと思います。

 

 

(ふくい)