場の空気は読めるのか
先日、カタリ場の企画終わり。
ある学生に、
「こまいさんは場の空気をどうやって読んでいますか?」
と聞かれました。
「今、生徒は〇〇を考えられていない。」
「生徒は××と思っているのでは?」
って、どうやってわかるの?と。
そんなん知らんよ。感覚やん。
とは思ったのですが、なんとか「言語化」しようと思います。
最近の流行りは言語化らしい。
ちなみに、今読んでいる本に書いていました。
言語化がうまい人は、端的でキャッチーな言葉を使う。
なるほど。端的でキャッチーな言葉を使いたい。
場の空気を読むには…ずばり「傾向と対策」!
…いまいちキャッチーにならんかったけど、気にせず続けます。
まず、私はその場で空気を読んでいるわけではないです。
200〜300人ぐらいいる生徒が何を思ってるかを全部読み取れたら神みたいだ。笑
(カタリ場は1学年を全員体育館に集め、大学生スタッフと班を作って対話する2時間の授業です。)
空気を読むのではなく、傾向と対策に基づいて、
場の空気(そこで何が起こっているか、生徒は何を思っているか)を
予想しているのだと思います。
イメージは「赤本」です。
入試で使う過去問題集のことですね。
赤本には傾向と対策というページがあります。(たぶん)
この学校はこういう問題を出す傾向がありますよ!
だから、ここを重点的に対策しましょう!
というやつです。
多くの過去問を知って、分析すると(たくさんの現場に出たり、たくさんの場面を想定したりすると)傾向と対策を練ることができる。
赤本が分かりづらければ、
状況証拠を集めて犯人を導き出す「刑事」をイメージしてください。
例えば、
・生徒達は最初から盛り上がりテンションが高い
・スタッフは真面目で緊張していた
・先生は良い子な生徒が多いと話していた
これらの状況証拠から、
想定できる今やこれからの生徒の気持ち、状態はたくさんあります。
その予測を踏まえて生徒を観察すると、正しいかもしれない仮説が完成します。
その仮説を間違っているかなんて気にせず、尤もらしく言いきっちゃう。(ここ結構だいじ)
これで、場の空気を読んでいるように見えるわけです。
カタリ場の授業中は、
場の空気を読んでいるわけではなく、様々な場面や情報を集めて
できる限り傾向と対策を更新し続けています。
もちろん、自信がない時も間違っている時もありますが、
何もしないよりは、予測して対策する方がいくらかマシなはず。
たくさんの想像と行動で
この秋も乗り越えていきましょう。
こまい