活動記録
水中ピエロ大作戦!実施報告

 11月26日(日)、NAS芦屋にて、「水中ピエロ大作戦」と題する水泳イベントが行われた。参加者は、子ども約40名をはじめ、保護者・一般見学者を含めると、130名という大人数となった。主催は、ブレーンヒューマニティーでは初の被災児童支援事業部であり、最近のイベントとは少し色の違ったイベントとなった。
 ブレーンヒューマニティーの前身である関学学習指導会は、1995年の阪神大震災を契機に活動が本格的にスタートし、被災児童を支援することを理念として、約5年間レクリエーション事業が展開された。そして、震災から5年以上経った今では、その震災の影響がほとんど見られなくなり、現在は被災児童支援事業部からレクリエーション事業部へとその活動が委譲されているといえる。しかし、当初の理念である震災時に0歳だったこどもが中学校を卒業する2010年まで支援活動は続いていくということは今でも残っており、その思いを継いで当イベントは行われたといえる。
 当イベントは、トゥリトネスという水中パフォーマンス団体を東京から呼び、子ども達に少しでも楽しい体験をしてもらうことによって、これからの歩みにおけるエネルギーにかえてもらいたいという思いのもと企画されたといえる。当日の様子を見る限りでは、その目標は達成されたのではないかと思う。本当にトゥリトネスのパフォーマンスは、予想以上に奇想天外であり、観衆の目と心をくぎ付けにするものであった。
 最後にこれからの被災児童支援活動がどのように展開されていくのかが懸念される。現在、事業部にはほとんどメンバーが存在せず、活動そのものが影をひそめているといえる。しかしながら、今回のイベントで行った調査によると、未だに震災の影響がある子ども達は存在するのである。よって、今後の展開として、今回のイベントのような企画が定期的に行われたり、北海道や島根県などの被災地同士との交流を行ったりすることが望まれるのではないかと思う。

(水中ピエロ大作戦!!実行総責任  新開 政雄)