![]() |
●"Do Communications!" 14 〜一番近い他人だからこそ〜 ![]() 初日の朝に奥さんに言われて訳もわからずついてきたというご主人も含め、9組ほどのカップルが参加されています。彼らは、夫婦で参加してこられるという段階で、すでに「うちの夫はとても参加してくれない」というご夫婦とは違う関係性があるともいえるでしょう。けれど、受講者の言葉で印象的だったことは、「日々を共に過ごしていながら、いかに体験を共有化できていないかを痛感した」というものです。物理的に一緒に過ごしていても、そこで起こっていることに対してのお互いの感じや考えのやりとりを疎かにすると相手に対する自分の思い込みばかりになってしまい、いざと言う時「言ったつもりと聞いたはず」状態のすれ違いに愕然とするということでしょう。これはどんな人間関係においても言えることですが、やはり夫婦という一番近い他人同士だからこそ、かなり意識しないといけないことなのかもしれませんね。自戒もこめて…。 |
(関西学院大学社会学部 専任講師 川島惠美) TSU・NA・GI第2巻第10号(2001/2/25発行)より |