●編集後記「ひとりごと」 11 秋学期になり、キャンパス生活が再開した。法人副理事長という役職に就いているが、私も普通の一学生である。やはり履修やゼミのことが友人との話題となる。◆さて、その私が通っている関西学院大学はキリスト教主義の学校であり、中高大問わず、毎日のようにチャペルアワーに礼拝が執り行われ、祈りの時を持っている。◆高等部から関西学院で学び、キリスト教に自然に触れている私にとって、成績に関係なくても、礼拝に参加し、讃美する事は特別な事ではないのだが、大学からの友人にとっては「無関係のこと」らしい。私はそんな友人にチャペルを勧めている。別に布教しているのではない。そこには何物にも変え難い時間と場があると思うのである。◆最近、母校の高等部は放課後、Meditation Hourとして、チャペルを開放している。社会は猛スピードで変容し、社会成員はその中で様々なものに追われ、駆け抜けている。しかし、たまには静かに内省し、超越者と対話をする時を持ってもいいのではないか。高等部の取り組み、活用されるといいのになと考える日々である。(かわなか) |
「TSU・NA・GI」編集長 川中 大輔 TSU・NA・GI第2巻第7号(2000/10/20発行)より |