TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 11

 先日大学1年の弟が「大学に入った意味が見出せない。自分のしたいことがわからない」と言ってきました。彼は指定校推薦で、大学へ入る意味を考える暇がなく入ってから考えようと思ってきたものの、毎日の生活に流されてしまうとのこと。
 私が卒業を前にして、自分の4年間が充実していたと感じるのは「受け身でなかった」からだと思います。目標を持っていなくても、自分のアンテナに引っかかることにはまず頭を突っ込むのです。出会いや経験は多いほど良くも悪くも自分の考える機会が増え、自分を磨いてくれるはずです。受け身の姿勢では何も返ってこないのが大学時代でしょう。 
私たちは4年間という「時間」を「プレゼント」してもらっているのです。そのプレゼントをどのように活用するかはあなた次第ではないでしょうか。最後に笑顔で次の進路へ進んでいくために。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第2巻第10号(2001/2/25発行)より