TSU・NA・GI

●“relation”〜本会スタッフのリレーエッセイ〜 8

 この原稿を書いているのは、すでに原稿締め切りの3日後。編集局にどやされ、煽られ、誓約書まで書かされ、耳元で「TSU・NA・GI」と囁かれ、その他諸々、様々なプレッシャーを与えられ、今の私は身も心もボロボロになっている。締め切りを守らなかった私に非があると知りつつも、私を指名した瀧本君や、脅迫してくる編集局をついつい恨んでしまう。
 昨日、スタッフに「何のテーマがいい?」と聞くと、「今までで一番大きな出来事」と言うので、それを書こうかと思ったが、あまりにブラックで、どんなにおもしろおかしくその内容を書いたところで、読者がひいてしまうような内容のため、それを書くことは禁じられてしまった。
 その他にも「共産主義と私」とか「プロティスタンティズムと私」などのテーマが挙げられたが、私のどこを探しても、共産主義を語れる知識は見当たらない。プロティスタンティズムと言われても、私は佛教大学の学生だし、「じゃあ、般若心経と私」と言われても、私は般若心経の意味なんてしらない。般若心経を600字書こうかと思ったが「それは写経」と言われればおっしゃるとおり。確かにエッセーでもなんでもない。
 こういう文章を書くのは難しい。エッセーなんて言われても600字にまとめるのは難しいし何を書いたらいいのかよくわからない。しかし、編集局はストーカーのごとく、メールや口頭、様々な手段を使って原稿提出を迫ってくる。さすがブレーンヒューマニティー。スタッフには容赦ない。
 しかし、これだけのつらい目に合いながらも、私はそんなブレーンヒューマニティーが大好きで、今日もまた事務所に向かうのである。
 最後にリレーのたすきを渡します。次は城戸君にお願いします。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
ボランティア
沖田 亜美

TSU・NA・GI第2巻第4号(2000/7/20発行)より