TSU・NA・GI

●ブレーンヒューマニティーフリースクール開設準備順調!
   〜 子ども達のあたらしい居場所を目指して 〜


 昨年より準備を進めてきました当会フリースクールが、来る4月3日、いよいよ開設いたします。
 当スペースは、フリースクールが少ない西宮周辺地域の、あたらしい、不登校の子どもたちの居場所として、また、学校へ行っている子どもたちも気軽に来ることができ、精神的にもゆっくりとくつろげる場所であると同時に、様々な体験ができるおもちゃ箱のような場所として、子どもたちをサポートしていければと考えています。
 スペースの立ち上げに当たり、一般の方がどなたでもご参加いただける意見交換の場をインターネット上と当会事務所でのミーティングという形で設け、不登校に実際に関わっておられる保護者の方や関係者、学生たち等、全国のみなさんでフリースクールをかたち創ってきました。
 ここで、当会フリースクールが目指すものや特徴をいくつか紹介させていただきます。
 まず原点として、スペースの主人公は「子どもたち」であること。スペースでは、決まったカリキュラムを用意するのではなく、それぞれの子どもたちの希望する活動をスタッフたちがサポートしていくという形を取ります。それはもちろん勉強だけではなく、音楽でも、遊びでも、インターネットでも子どもたちの興味を持ったすべてのものを含みます。スタッフは「先生」ではなく、「子どもたちのサポーター」的役目を果たします。
 さらに、スペースの機材購入費や活動費についても、子どもたちに使い道を決めてもらい、スペースの活動そのものが子どもたちによって運営されていければと思います。(ただし、活動費以外の細かな経費についてはスペース側で管理します。)  また、当会の特長である、学生主体の活動はスペースでも生かし、多くのボランティアスタッフなどは学生が参加してくれる予定です。
 スペースそのものが、お兄ちゃん、お姉ちゃんがいっぱいいる、気軽で楽しくて、様々なことが体験できる場所になることができれば、今までにない、あたらしいスペースとなることができるでしょう。また、学生が大学で専攻している様々な専門分野も、子どもたちが専門的な知識を希望したときには役に立ってくるのではないかと感じます。また同時に、臨床心理の専門の先生方にもアドバイザーとしてスペースに関わっていただき、スペースの運営を円滑に行っていく予定です。
 当会スペースが、子どもたちにとって意味のある選択肢のひとつになることができれば、幸いです。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
フリースクール事業部代表
倉 谷  明 伸

TSU・NA・GI 第4号(2000/3/20発行)より