TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 9

 あなたが毎日大学で一緒にいる友達はホントの友達と言えますか?
 最近、私の友人が「友達」をテーマにしたディスカッションに参加した際、参加者の3分の2以上が「大学での友人には表面的にしか付き合えない」と言ったそうです。講義の情報を知るためや昼食は共にするためには必要だけど、本音で話せないとのこと。
 私はもちろん、その友人もショックを受けました。幸運なことに私とその友人は大学での友人に恵まれています。しかし、そうでない人が多く存在するのです。
 彼らは「自分が傷つきたくない」ために、うまく要領よく付き合うのだそうです。でも、ホントの気持ちは自分の胸の奥にしまって、一人でため息をつく日々。そんなのって悲しくないですか?
 私は長所も欠点も全部ひっくるめて認め、付き合うのが友達だと思っています。そのためには自分も開かなければならないし、波風が立つ時もあるでしょう。でもそれによって得るものの方が大きいと信じています。
 みなさんはどう考えますか?

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第2巻第8号(2000/11/20発行)より