TSU・NA・GI

●“relation”〜本会スタッフのリレーエッセイ〜 5

 3月の下旬だというのにまだ寒さの残る千刈で、今年も恒例のスプリングキャンプが行われました。就職活動の真っ最中である私はこの活動に関わって以来初めて、キャンプに参加せずに春を迎えることになるはず・・・だったのですが、なんとか3日目だけ参加させてもらうことができました。そしてキャンプでは久しぶりに子供たちの笑顔と接して、いつもの懐かしい気持ちに戻り、楽しい時間を過ごすことができました。そのせいか、何人かの人に「やっぱりキャンプの時はすごく生き生きしているよね。」と言われたことを覚えています。
 でも、そんな楽しかったキャンプにも、大きく反省すべきところがありました。それは、この「スプリングキャンプへの思い」について深く考える時間がほとんど持てなかったことです。なぜキャンプをするのか。どんなキャンプにしたいのか。どんなスタッフ・リーダーでありたいのか。また、どうすればそれは達成されるのか。毎回、自分はもちろんの事、共に参加するメンバーの思いもお互い理解することが必要だと感じていたのに、そのことについて今回はほとんど触れる間もなく参加してしまいました。
 一人一人がキャンプに対する思いを明確にすることは、やりたいことがはっきりと見えてきたり、他のメンバーの考えを受け入れることができて、一つの物事を達成するためにはとても有効な作業だと思います。こうして、自分たちの納得の行くものが出来上がったときに初めて、子供たちにとって最高のキャンプが提供でき、自己の成長も感じることが出来るのではないでしょうか。いつまでも子供たちに最高のキャンプを提供し続けて、共に喜びを感じられるような環境を作りつづけるためにも、私自身このことを大切にしようと改めて思いました。そして今後、新しく参加される皆さんや、このスプリングキャンプに参加された皆さんともこの思いを共有して、共に活動できることを楽しみにしています。
 最後にリレーのたすきを渡します。次は森正義君にお願いします。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
ボランティア
北川 麻衣

TSU・NA・GI第2巻第1号(2000/4/20発行)より