TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 14

 「自分の時計を信じなさい。」
 これは入社式に役員から頂いた言葉です。もともとは劇団四季の浅利慶太さんが劇団員に毎年贈っている言葉だそうですが、3週間の集団研修を終えた私たち新入社員にあてはめたのでしょう。毎日一緒に居た仲間は、各地に配属されると横並びではなくなっていきます。時に自分が周りより遅れているように感じ、「あいつはできるのに自分は」と焦るかもしれません。隣の芝生ほど良く見える。
 しかし、それは他人の時計。針が一周するのが1年の人もいるし3年の人もいる。自分の時計は2年で一回りかもしれない。でも大事なのは自分の時計、針のスピード。他を見てひがんだり、おごったりするのは筋違いなのです。だからといって努力を止めてはいけません。前を見てチャレンジしていくことです。その中で周りばかりを見て自分の時計を見失うことのないように。 
 これは私のような新入社員でなくとも、あてはまるのではないでしょうか。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
元HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第3巻第2号(2001/6/20発行)より